家路
作曲 ： アントニン・ドヴォルザーク
北海道美瑛町
Goin' home, goin' home,
I'm a-goin' home,
Quiet like, some still day.
I'm jes' goin' home.
It's not far, jes' close by,
Through an open door,
Work all done, care laid by,
Goin' to fear no more.
Mother's there 'spectin' me,
Father's waitin' too,
Lot's o'folk gathered there,
All the friends I knew,
All the friends I knew.
（１８９３年）
池の鯉
文部省唱歌
佐賀県有田市
出て来い 出て来い
池の鯉（こい）
底の松藻（まつも）の
しげった中で
手のなる音を
聞いたら来い 聞いたら来い
出て来い 出て来い
池の鯉（こい）
岸の柳の
しだれた蔭（かげ）へ
投げた焼麩（やきふ）が
見えたら来い 見えたら来い
（明治４４年）
一月一日
作詞 ： 千家尊福 ／ 作曲 ： 上 真行
福島県下郷町
年の始めの 例（ためし）とて
終わりなき世の めでたさを
松竹（まつたけ）立てて 門（かど）ごとに
祝う今日こそ 楽しけれ
初日（はつひ）のひかり さしいでて
四方（よも）に輝（かがや）く 今朝の空
君がみかげに 比（たぐ）えつつ
仰（あお）ぎ見るこそ 尊（とうと）けれ
（明治２６年）
一番星みつけた
文部省唱歌 ／ 作曲 ： 信時潔
静岡県富士宮市
一番星 みつけた
あれ あの森の
杉の木の 上に
二番星 みつけた
あれ あのどての
柳の木の 上に
三番星 みつけた
あれ あの山の
松の木の 上に
（昭和７年）
五木の子守歌
熊本県民謡
宮城県七ヶ宿町
おどま盆（ぼん）ぎり 盆ぎり
盆から先ゃ おらんど
盆が早よ来りゃ
早よもどる
おどま勧進（かんじん） かんじん
あん人たちゃ よか衆（しゅう）
よかしゃ よか帯（おび）
よか着物（きもん）
あすは山こえ
どこまで行こか
鳴くは裏山（うらやま）
蝉（せみ）ばかり
一寸法師
作詞 ： 巌谷小波 ／ 作曲 ： 田村虎蔵
京都府京都市
指に足りない 一寸法師
小さなからだに 大きな望み
お椀（わん）の舟に 箸（はし）の櫂（かい）
京へはるばる 登りゆく
京は三条の 大臣殿（だいじんどの）に
抱えられたる 一寸法師
法師（ほうし）法師と お気に入り
姫のお伴（とも）で 清水（きよみず）へ
さても帰りの 清水坂に
鬼が一匹 あらわれ出（い）でて
食ってかかれば その口へ
法師たちまち 躍（おど）り込む
針の太刀（たち）をば 逆手（さかて）に持って
ちくりちくりと 腹中（はらじゅう）突けば
鬼は法師を はき出して
一生懸命 逃げて行く
鬼が忘れた 打出（うちで）の小槌（こづち）
打てば不思議や 一寸法師
一打（ひとう）ち毎（ごと）に 背が伸びて
今は立派な 大男（おおおとこ）
（明治３８年）