さくら
しかられて
作詞 : 清水かつら / 作曲 : 弘田龍太郎
福島県南会津町
しかられて しかられて
あの子は町まで お使いに
この子は坊やを ねんねしな
夕べさみしい 村はずれ
コンと きつねが なきゃせぬか
しかられて しかられて
口には出さねど 眼になみだ
二人のお里は あの山を
越えてあなたの 花のむら
ほんに花見は いつのこと
(大正9年)
静かな湖畔
スイス民謡
北海道美瑛町
静かな湖畔(こはん)の
森のかげから
もう起きちゃいかがと
かっこうが鳴く
カッコウ カッコウ
カッコウ カッコウ カッコウ
静かな湖畔の
森のかげから
おやすみなさいと
フクロー啼(な)く
ホッホー ホッホー
ホッホー ホッホー ホッホー
七里ヶ浜の哀歌
作詞 : 三角 錫子 / 作曲 : ガードン
神奈川県鎌倉市
真白き富士の嶺(ね) 緑の江の島
仰ぎ見るも 今は涙
帰らぬ十二の 雄々しき みたまに
捧げまつる 胸と心
ボートは沈みぬ
千尋(ちひろ)の海原(うなばら)
風も浪も 小(ち)さき腕(かいな)に
力も尽き果て 呼ぶ名は父母
恨みは深し 七里ヶ浜
み雪は咽(むせ)びぬ 風さえ騒ぎて
月も星も 影を潜め
みたまよ 何処(いずこ)に 迷いておわすか
帰れ早く 母の胸に
みそらに輝く 朝日の み光
暗(やみ)にしずむ 親の心
黄金(こがね)も宝も 何し集めん
神よ早く 我も召せよ
雲間(くもま)に昇りし 昨日(きのう)の月影
今は見えぬ 人の姿
悲しさ余りて 寝られぬ枕に
響く波の おとも高し
帰らぬ波路(なみじ)に 友よぶ千鳥に
我もこいし 失(う)せし人よ
尽きせぬ恨(うら)みに 泣くねは共々
今日も明日(あす)も 斯(か)くて永久(とわ)に
(明治43年)
信田の藪(やぶ)
作詞 : 野口雨情 / 作曲 : 藤井 清水
長野県茅野市
お背戸(せど)のお背戸の 赤とんぼ
狐のお話 聞かせましょう
聞かせましょう
糸機(いとはた)七年 織りました
信田の狐は 親狐 親狐
信田のお背戸の 古里で
子供にこがれた 親狐 親狐
お背戸のお背戸の 赤とんぼ
明日もお藪に 来てとまれ
来てとまれ
(大正10年)
シャボン玉
作詞 : 野口雨情 / 作曲 : 中山晋平
東京都立川市
しゃぼん玉 飛(と)んだ
屋根まで 飛んだ
屋根まで 飛んで
こわれて 消えた
しゃぼん玉 消えた
飛ばずに 消えた
生まれて すぐに
こわれて 消えた
風 風 吹くな
しゃぼん玉 飛ばそ
(大正11年)
十五夜お月さん
作詞 : 野口雨情 / 作曲 : 本居長世
東京都西東京市
十五夜お月さん
ごきげんさん
ばあやは おいとま
とりました
十五夜お月さん
妹は
田舎(いなか)へ もられて
ゆきました
十五夜お月さん
かかさんに
も一度 わたしは
あいたいな
(大正9年)
シューベルトの子守歌
作曲 / F.P.Schuber
NZ クイーンズタウン
Schlafe, schlafe,
holder, suβer Knabe,
leise wiegt dich
deiner Mutter Hand;
sanfte Ruhe,
milde Labe
bringt dir schwebend
dieses Wiegenband.
Schlafe, schlafe,
in dem suβen Grabe,
noch beschutzt dich
deiner Mutter Arm,
alle Wunsche,
alle Habe
faβt sie liebend,
alle iebewarm.
(1816年)
しょうじょう寺の狸ばやし
作詞 : 野口雨情 / 作曲 : 中山晋平
秋田県湯沢市
しょう しょう しょうじょう寺
しょうじょう寺の庭は
ツ ツ 月夜だ
みんな出て 来い来い来い
おいらの友達ァ
ぽんぽこ ぽんの ぽん
負けるな 負けるな
おしょうさんに 負けるな
来い来い来い 来い来い来い
みんな出て 来い来い来い
しょう しょう しょうじょう寺
しょうじょう寺の萩(はぎ)は
ツ ツ 月夜に 花ざかり
おいらは浮かれて
ぽんぽこ ぽんの ぽん
(大正13年)
ジングルベル
作詞 / 作曲 : ジェームス・ロード・ピアポント
静岡県御殿場市
Dashing through the snow,
in a one-horse open sleigh,
O'er the fields we go,
laughing all the way.
Bells on bob-tails ring,
making spirits bright,
What fun it is to ride and sing
a sleighing song tonight.
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way !
O what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way !
O what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.
(1857年)