ピクニック
作詞 : 萩原 英一 / イギリス民謡
北海道美瑛町
丘をこえ 行こうよ 口笛ふきつつ
空は澄み 青空 牧場をさして
歌おう ほがらに ともに手をとり
ラララ ララ ララララ
ララララ アヒルさん(ガァガァ)
ララ ララララ やぎさんも(メェメェ)
ララ歌ごえ合わせよ足なみそろえよ
今日は愉快(ゆかい)だ
丘をこえ 行こうよ 口笛ふきつつ
丘は澄み 青空 牧場をさして
歌おう ほがらに ともに手をとり
ラララ ララ ララララ
ララララ にわとりさん(コケコッコー)
ララ ララララ 牛さんも(モー)
ララ 歌ごえ合わせよ 足なみそよえよ
今日は愉快(ゆかい)だ
(昭和29年)
人を恋ふる歌
作詞 : 与謝野鉄幹
北海道美瑛町
妻(つま)をめとらば 才(さい)たけて
みめ美(うる)わしく 情(なさけ)ある
友をえらばば 書を読みて
六分(りくぶ)の侠気(きょうき)
四分(しぶ)の熱
恋の命を たずぬれば
名を惜(お)しむかな 男(おのこ)ゆえ
友の情(なさ)けを たずぬれば
義(ぎ)のあるところ 火をも踏(ふ)む
ああ われダンテの 奇才(きさい)なく
バイロン ハイネの 熱なきも
石を抱(いだ)きて 野にうたう
芭蕉(ばしょう)のさびを よろこばず
(明治31年)
琵琶湖周航の歌
作詞 : 小口太郎 / 作曲 : 吉田千秋
福島県只見町
我は湖(うみ)の子 放浪(さすらい)の
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざ波の
滋賀(しが)の都よ いざさらば
松は緑に 砂白き
雄松(おまつ)が里の乙女子(おとめご)は
赤い椿(つばき)の 森かげに
はかない恋に 泣くとかや
波の間に間に 漂(ただよ)えば
赤い泊火(とまりび) 懐(なつか)しみ
行方(ゆくえ)定めぬ 浪枕(なみまくら)
今日は今津か 長浜か
瑠璃(るり)の花園 珊瑚(さんご)の宮
古い伝えの 竹生島(ちくぶじま)
仏の御手(みて)に 抱(いだ)かれて
眠れ乙女子(おとめご) 安らけく
矢の根は深く 埋(うず)もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇(たたず)めば
比良(ひら)も伊吹(いぶき)も 夢のごと
西国十番 長命寺(ちょうめいじ)
汚(けが)れの現世(うつしよ) 遠く去りて
黄金(こがね)の波に いざ漕(こ)がん
語れ我が友 熱き心
(大正6年)
富士山
作詞 : 巌谷小波 / 文部省唱歌
山梨県山中湖村
あたまを雲の 上に出し
四方(しほう)の山を 見おろして
かみなりさまを 下に聞く
富士は日本一の山
青空高く そびえ立ち
からだに雪の 着物着て
霞(かすみ)のすそを 遠く曳(ひ)く
富士は日本一の山
(明治43年)
冬景色
文部省唱歌
福島県北塩原村
さ霧(ぎり)消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜(しも)
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚(さ)めず 岸の家
烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏(ふ)む
げに小春日(こはるび)の のどけしや
かえり咲きの 花も見ゆ
嵐吹きて 雲は落ち
時雨(しぐれ)降りて 日は暮れぬ
もし燈(ともしび)の 漏(も)れ来(こ)ずば
それと分(わ)かじ 野辺(のべ)の里
(大正2年)
冬の夜
文部省唱歌
福島県下郷町
燈火(ともしび)ちかく
衣縫(きぬぬ)う母は
春の遊びの 楽しさ語(かた)る
居並(いなら)ぶ子どもは
指を折りつつ
日数かぞえて 喜び勇(いさ)む
囲炉裏火(いろりび)は とろ とろ
外は吹雪(ふぶき)
囲炉裏のはたで
縄(なわ)なう父は
過ぎしいくさの 手柄(てがら)を語る
居並ぶ子どもは
ねむさ忘れて
耳を傾(かたむ)け こぶしを握(にぎ)る
囲炉裏火は とろ とろ
外は吹雪
(明治45年)
ブラームスの子守歌
作曲 / J. Brahms
東京都立川市
Guten Abend, gut' Nacht,
Mit Rosen bedacht,
Mit Naglein besteckt,
Schlupf unter die Deck':
Morgen fruh, wenn Gott will,
Wirst du wieder geweckt,
Morgen fruh, wenn Gott will,
Wirst du wieder geweckt.
Guten Abend, gute Nacht,
von Eng'lein bewacht,
die zeigen im Traum
dir Christkindleins Baum;
schkf'nun selig und Suess,
schau' im Traum's Paradies,
schkf'nun selig und Suess,
schau' im Traum's Paradies.
故郷(ふるさと)
作詞 : 高野辰之 / 作曲 : 岡野貞一
福島県下郷町
うさぎ追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき 故郷(ふるさと)
如何(いか)にいます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思いいづる 故郷
志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
(大正3年)